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先に結論
DJI Osmo Pocket 4Pは、旅行や街歩き、家族の記録を、広い風景から人物のアップまで1台で撮り分けたい人に向いています。
最大の特徴は、Vlogや風景に使いやすい20mm広角レンズと、人物や離れた被写体を撮りやすい60mm中望遠レンズを搭載していることです。
スタンダードコンボは99,000円と安くはありませんが、レンズ交換や大きなジンバルを持ち歩かずに、画角の違う映像を撮り分けられます。60mmレンズを使いたい人だけでなく、明暗差の大きい場面をきれいに残したい人や、撮影後に映像を作り込みたい人にも有力な候補です。
旅行先で風景を撮った後、少し離れた家族や建物の細部も大きく撮りたい。
しかし、スマートフォンでは手ぶれが気になり、大きなカメラとジンバルは持ち歩きたくない。
DJI Osmo Pocket 4Pは、こうした撮影を小型の本体1台でまとめたい人向けのポケットジンバルカメラです。
3軸メカニカルジンバルによる滑らかな映像に加えて、20mmと60mmの2つの物理レンズを搭載。従来のPocketシリーズが得意としてきた歩き撮りだけでなく、人物、ペット、ステージ、街中のディテールまで撮影範囲が広がっています。
Osmo Pocket 4Pを選ぶ主な理由
- 20mm広角と60mm中望遠を1台で切り替えられる
- 新しい1インチCMOSとD-Log 2で、明暗差の大きい場面に対応しやすい
- 3軸ジンバルとActiveTrack 8.0で、動く被写体を追いやすい
- 103GBの内蔵ストレージがあり、microSDカードがなくても撮影を始められる
- 物理ボタン、急速充電、高速転送など、撮影前後の操作も重視されている
20mmと60mmで映像の見せ方を変えられる
Osmo Pocket 4Pの購入理由として最も分かりやすいのが、20mm広角と60mm中望遠のデュアルレンズです。
| レンズ |
向いている撮影 |
| 20mm広角 |
風景、歩き撮り、自撮り、複数人、室内全体 |
| 60mm中望遠 |
人物、ペット、料理、建物の細部、少し離れた被写体 |
20mmでは周囲の景色を広く見せ、60mmでは背景の情報を整理して被写体を目立たせられます。
例えば旅行動画なら、20mmで街並みやホテルの部屋を撮り、60mmで同行者の表情、料理、看板、建物の装飾などを切り取る使い方ができます。
広角映像だけで構成すると、撮影場所が変わっても画面の印象が似やすくなります。広角と中望遠を組み合わせることで、同じ場所でも映像に変化を付けやすくなります。
60mmはデジタル切り出しではない
60mm相当の画角は、広角映像の一部を拡大したものではありません。
60mm専用の光学レンズと1/1.28インチCMOSセンサーを搭載しています。広角側とは別のカメラで撮影するため、単純なデジタル拡大よりも細部を残しやすい構成です。
また、60mm・f/1.8のレンズは、20mm広角よりも自然な背景ぼけを作りやすく、顔の近くまでカメラを寄せた広角撮影で起こりやすい遠近感の強調も抑えられます。
人物を風景の一部として記録するだけでなく、表情や動きを主役として撮影したい場合に、60mmレンズが活きてきます。
広角側もPocket 4から進化している
Osmo Pocket 4Pは、望遠レンズを追加しただけのモデルではありません。
広角側には、新しい1インチ積層型CMOSセンサーを搭載しています。D-Log 2使用時には、最大17ストップのダイナミックレンジに対応します。
ダイナミックレンジが広いほど、明るい部分の白飛びと暗い部分の黒つぶれを同時に抑えやすくなります。
次のような、明暗差が大きい場面でメリットが出やすい仕様です。
- 夕日を背景にした人物
- 明るい窓が入る室内
- 照明と影が混在する夜の街
- 日なたと日陰が同時に入る風景
撮影後に色や明るさを細かく調整する人にとっては、D-Log 2が4Pを選ぶ大きな理由になります。
D-Log 2は1倍時のみ
最大17ストップのD-Log 2を利用できるのは、20mm広角レンズの1倍時です。60mmレンズとD-Log 2を同時には使えません。広角と中望遠を頻繁に切り替える撮影では、通常のD-Logや標準カラーとの使い分けが必要です。
編集しない人にも使いやすい機能がある
D-Log 2は本格的な編集向けですが、Osmo Pocket 4Pが編集前提のカメラというわけではありません。
カメラ内には、CC Film、NC Film、Pastel、Warm Tone、Movie、Retroの6種類のフィルムトーンが用意されています。
撮影後にパソコンで細かく色を調整しなくても、撮りたい映像に合わせて雰囲気を変えられます。
撮って出しを中心に使う人は標準カラーやフィルムトーン、映像制作を重視する人はD-Log 2というように、用途に応じて選べます。
3軸ジンバルとActiveTrack 8.0で撮影しやすい
Osmo Pocketシリーズの強みは、カメラと3軸メカニカルジンバルが一体化していることです。
電子補正だけに頼るカメラとは異なり、カメラ部分そのものを動かして揺れを抑えます。歩きながらのVlog、子どもやペットを追いながらの撮影、ゆっくりと向きを変えるパン撮影などと相性が良い構造です。
Osmo Pocket 4Pでは、追跡機能がActiveTrack 8.0に更新されています。
- 人物、車、バイク、犬、猫などを追跡
- 設定した画角で被写体をフレーム内に維持
- 最大12倍ズーム時でも追跡に対応
- 最大8人の複数人物トラッキングに対応
カメラを三脚に置いて一人で撮影する場合や、子どもやペットの動きを追いたい場合に、撮影者がジンバルを細かく操作する負担を減らせます。
60mmレンズでも被写体を追跡できるため、人物やペットを撮る際にも使いやすい仕様です。
4Kスローモーションで一瞬の動きを残せる
広角レンズでは最大4K/240fps、中望遠レンズでは最大4K/200fpsのスローモーション撮影に対応しています。
水しぶき、スポーツ、髪や衣服の動き、走るペット、料理の湯気など、通常速度では見えにくい動きを大きく引き延ばして見せられます。
特に60mm中望遠での4K/200fpsは、被写体へ近づかず、背景を整理したスロー映像を撮りたい場合に使いやすい組み合わせです。
ただし、スローモーション中は利用できるズームやトラッキングなどに制限があります。通常撮影と同じ機能をすべて使えるわけではありません。
撮りたい場面を逃しにくい
画質だけでなく、撮りたい場面を逃しにくい操作性もPocketシリーズの利点です。
- 画面を回転させて起動し、そのまま撮影開始
- 専用ズームボタンで1倍・3倍・6倍へ素早く変更
- カスタムボタンに使用頻度の高い操作を登録
- ジェスチャーで録画開始やトラッキングを操作
スマートフォンのロックを解除し、カメラアプリを開いて撮影モードを選ぶよりも、撮影専用機として素早く使えます。
子どもの表情、旅行先で突然始まったイベント、ペットの動きなど、撮影を始めるまでの数秒が重要な場面で役立ちます。
103GBの内蔵ストレージと高速転送
Osmo Pocket 4Pには、103GBの内蔵ストレージがあります。
microSDカードを入れ忘れた場合でも、本体だけで撮影できます。DJI公式FAQでは、標準ビットレートの4K/60fpsを約210分保存できる目安が示されています。
さらに、USB 3.1対応ケーブルを使用した内蔵ストレージからの転送速度は最大800MB/sです。
4K動画はファイル容量が大きくなります。撮影性能だけでなく、撮った映像をパソコンや対応スマートフォンへ移す時間を短縮できることも、日常的に使ううえでは重要です。
長時間の旅行やイベントでは、最大1TBのmicroSDカードも利用できます。公式の推奨カードには、U3・A2・V30対応モデルが掲載されています。
急速充電で次の撮影へ備えられる
公称駆動時間は最大210分です。
ただし、これは25℃、1080p/24fps、Wi-Fiと画面をオフにした条件で測定された数値です。4K撮影、トラッキング、画面表示、補助ライトなどを使用すると、実際の駆動時間は短くなります。
充電は、対応充電器を使用した場合、約18分で80%、約32分で100%まで回復します。
旅行中の食事や休憩時間にも充電しやすく、バッテリーを交換できない一体型カメラの弱点を補えます。
Osmo Pocket 4との違い
| 比較項目 |
Pocket 4P |
Pocket 4 |
| 公式価格 |
99,000円 |
79,200円 |
| レンズ |
20mm+60mm |
20mm |
| 最大ダイナミックレンジ |
17ストップ ※D-Log 2・1倍時 |
14ストップ |
| Log |
D-Log 2/D-Log |
D-Log |
| 動画ズーム |
最大12倍 |
最大4倍 |
| トラッキング |
ActiveTrack 8.0 最大12倍まで対応 |
ActiveTrack 7.0 最大4倍まで対応 |
| 重量 |
230g |
190.5g |
| 内蔵ストレージ |
103GB |
107GB |
| 公称駆動時間 |
最大210分 |
最大240分 |
価格差は19,800円、重量差は39.5gです。
4Pでは、60mm中望遠だけでなく、広角側のダイナミックレンジ、D-Log 2、ズーム範囲、トラッキング性能も強化されています。
Pocket 4Pが向いている人
- 広角と中望遠を1台で使いたい
- 人物やペットを自然な画角で撮りたい
- 離れた被写体を追いながら撮影したい
- 逆光や明暗差の大きい場面を撮る
- カラーグレーディングまで楽しみたい
Pocket 4でも十分な人
- 自撮りと広角の歩き撮りが中心
- 60mmレンズを使う場面が思い浮かばない
- 本体の軽さを優先したい
- 撮って出し中心で、D-Log 2を使わない
- 予算をmicroSDやマイクへ回したい
スタンダードコンボとVlogコンボの選び方
スタンダードコンボ
スタンダードコンボは99,000円です。
本体に加えて、補助ライト、1/4インチねじ穴付きハンドル、キャリーポーチ、リストストラップ、USB 3.1対応ケーブルなどが付属します。
風景、家族、街歩き、旅行記録などを中心に撮るなら、まずはスタンダードコンボで始められます。
Vlogコンボ
Vlogコンボは113,300円です。
スタンダードコンボの内容に加えて、DJI Mic Mini 2トランスミッター、Osmo FrameTap、ミニ三脚、キャリーバッグなどが含まれます。
次の条件に当てはまるなら、14,300円の価格差を払ってVlogコンボを選ぶ意味があります。
- 自分の声をワイヤレスマイクで収録したい
- 三脚へ置いて一人で撮影したい
- 離れた場所から画面を確認して操作したい
- 購入後にマイクや三脚を個別にそろえたくない
Osmo FrameTapは、映像を確認しながらカメラを遠隔操作できる小型モニター付きリモコンです。三脚へ置いたカメラで自分を撮影する場合や、カメラへ触れずに画角を調整したい場合に役立ちます。
購入前に確認したい注意点
- 本体は防水仕様ではない
- D-Log 2は20mm広角レンズの1倍時のみ
- 最大12倍ズームにはデジタルズームを含む
- 60mmは中望遠であり、交換レンズ式カメラの超望遠レンズの代わりにはならない
- 物理レンズを切り替えるため、作品撮影では切り替え部分の見え方を事前に確認したい
- Pocket 4より39.5g重く、本体も大きい
- 4Kでの長時間連続撮影は、気温、設定、ストレージなどの条件に左右される
最大12倍を光学ズームと考えない
物理レンズとして搭載されているのは、20mmの1倍と60mmの3倍です。
最大12倍まで拡大できますが、すべての倍率を光学レンズだけで実現しているわけではありません。
画質を優先するなら、基本は1倍と3倍を中心に使い、さらに大きく映したい場合にデジタルズームを利用する考え方が適しています。
遠いステージには倍率が足りない場合がある
60mmは人物を自然に撮りやすい焦点距離ですが、客席後方からステージ上の人物を大きく撮影できる超望遠ではありません。
発表会やステージ撮影に使う場合は、撮影位置と被写体までの距離を事前に確認する必要があります。
近距離から中距離なら60mm専用レンズを活かしやすく、遠距離ではデジタルズームとの併用になります。
水辺では防水カメラの代わりにならない
海、プール、雨天、砂浜などでは注意が必要です。
Osmo Pocket 4Pは防水仕様ではなく、カメラ部分には可動するジンバル機構があります。
水中撮影や激しいアクティビティが中心なら、Osmo Actionシリーズなどのアクションカメラの方が用途に合います。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 旅行動画に広角と人物のアップを混ぜたい人
- 家族、子ども、ペットを自然な画角で撮りたい人
- スマートフォンより滑らかな歩き撮りをしたい人
- 大きなカメラとジンバルを持ち歩きたくない人
- 逆光や夜景を含む映像を後から作り込みたい人
- 一人撮影や被写体追跡を多用する人
向いていない人
- 水中や雨天で気兼ねなく撮影したい人
- 広角の自撮りしか行わない人
- 軽さと価格を最優先したい人
- 遠距離撮影用の超望遠カメラを探している人
- スマートフォンだけで撮影を完結させたい人
まとめ
DJI Osmo Pocket 4Pは、Pocketシリーズが得意としてきた小型・3軸ジンバル・手軽な操作に、60mm中望遠レンズを加えたモデルです。
20mmで場所全体を見せ、60mmで人物や細部を切り取ることで、レンズ交換をしなくても映像の見せ方を変えられます。
さらに、広角側の新しい1インチセンサー、最大17ストップのD-Log 2、ActiveTrack 8.0に加え、撮影後のデータ保存やパソコンへの転送も扱いやすくなっています。
99,000円という価格だけを見るとPocket 4より高く感じます。
しかし、旅行、人物、家族、ペット、街歩きなどを1台で撮影し、広角だけでなく、人物や離れた被写体も撮り分けたいなら、19,800円の価格差を払う理由があります。
反対に、60mmレンズ、D-Log 2、強化されたズームやトラッキングを使わないなら、軽くて安いPocket 4で十分です。
選ぶ基準は、単に上位モデルが欲しいかではありません。
旅行先や日常の中で、広い景色だけでなく、人の表情や少し離れた被写体まで撮りたいか。
その答えが「はい」なら、Osmo Pocket 4Pは有力な選択肢です。
出典・確認先
※価格、在庫、仕様、対応機能、コンボの内容は変更される場合があります。購入前に公式サイトおよび販売ページで最新情報を確認してください。